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立川らく朝の健康コラム

ボブ・サップのボディプレスはお好き

近くのスーパーのお客様サービスデイ。ちょっと覗きに行ったところ自動血圧計が置いてあって、「ご自由にどうぞ」とある。おお、サービスいいじゃん。さっそく血圧を測ってみたらどうだ、上が136で下は88、正常だ。「ようし俺の高血圧、ついに治った」と、喜んでプリントされた結果を見たら、「本日、すべて3割引」と書いてあった。血圧まで割り引くなっての。

ところで高血圧ってよく聞くけど、そもそも血圧って何なの。心臓は血液を送り出すポンプだということは皆さんよくご存じ。この心臓がギュッと収縮して血液を血管(大動脈)に押し出した時の圧力が、最大血圧(上の血圧)で、心臓が元に戻った(拡張した)時の圧力が、最低血圧(下の血圧)。だから上の血圧を収縮期圧、下の血圧を拡張期圧と言ったりもする。
 
ではどうして血圧が高いといけないかというと、それは心臓が過重労働になるからです。ノルマに追いまくられて毎日ろくに寝ないで仕事をさせられている、どこかの誰かさんみたいになってるわけですよ。そのまま放っておくと、いずれバタリとくる。突然の動悸、息切れ、呼吸困難、これが高血圧性心不全で、即入院です。

でもそうなる前に普通は血管がやられちゃう。血管の内側は内皮細胞がバリヤーみたいに血管壁を守っている。しかし血圧が高いと、内皮細胞がずっと高い圧を受け続けることになる。もし1分間に60回、脈を打つ度にボブ・サップのボディプレスをくらったら、身体だってたまらないでしょ。高血圧によって内皮細胞が傷むと、そこからコレステロールが血管壁に侵入する。そう、これが動脈硬化に繋がるわけ。その結果が、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血。これも突然、発作として襲ってくるから怖いよね。

やっぱり高血圧はちゃんと下げておかなくちゃ。上が160以上、下が100以上を高血圧といって、こんな方は薬(降圧剤)を飲むことになる。でも治療を毛嫌いする人が多いんですね、「薬を一生飲むの嫌だ」って。でも降圧剤は10年先20年先に何も起こらないようにするために飲む薬。大概の人は治療をやめると、元通り血圧は高くなるもの。だからずっと飲んでなくちゃ予防効果は期待できないのです。血圧が降下してこその予防効果。これが本当の「効果(降下)覿面」。納得してくれたかなあ。ではまた次回。


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