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立川らく朝の健康コラム

寿司屋での作戦

夕暮れの銀座の寿司屋。どう見ても素人には見えない女の子と飲んでるオヤジ、あれは同伴出勤の犠牲者かしら。それにしても女の子の頼むネタがすごいね、「とりあえず、大とろ、いくら、それとウニも。」これで財布の中身を気にしてるようじゃ銀座では飲めない。でもそんな時に一言、「あの、それよりね、イワシやサバを食べてごらん。身体にいいんだ。いや君の身体が心配でさ。」考えたねえ、安いネタで満腹にさせちゃおうというわけだ。でもこの作戦、本当に身体にいいんです。

働き盛りを突然襲う病気の代表が「心筋梗塞」。これ死亡統計ではガンに次いで2位だもの、怖いよね。心筋梗塞とは、心臓に血液を運んでいる冠状動脈が動脈硬化で狭くなって、そこに「血栓」ができて動脈が完全に閉塞するのが原因。早い話、心臓への血流がなくなるわけ。

血栓って、血の中の血小板という細胞が沢山集まって固まったもので、つまり血管の中にできたかさぶた。血小板が集まることを「血小板凝集」といいます。でもこんなものが冠状動脈の中にできたら邪魔でしょ。狭い非常階段の真ん中で小錦と曙が抱き合って寝そべっているようなもので、誰も通れないじゃん。こうして心臓への血流が途絶えると、心臓を動かしている筋肉(心筋)が死んでしまうのよ。心筋が死ねば心臓は止まるよね。これがすなわち心筋梗塞。心臓が止まる病気なんだから、死亡率が高いのも当たり前なのです。

じゃあどうすればいいのって、要は血栓を作らないこと。血小板の凝集が抑えられれば、心筋梗塞は予防できるのです。ここで今や有名なEPAの登場。これはエイコサペンタエン酸といって、イワシやサバのような青魚に多く含まれる脂肪酸です。有り難いことにEPAは血小板凝集を抑制してくれるから、安いとはいえイワシやサバには心筋梗塞の予防効果があるのです。

寿司屋のつけが滞るのも怖いけど、冠状動脈が滞るのはもっと怖い。こうなったら寿司屋で女の子に奢る時には、とりあえずイワシとサバを薦めましょう。安いネタで寿司屋の勘定を節約して、その上動脈硬化も予防しようってんだから、これが本当の勘定(冠状)動脈。あ〜あ、せこい話してんねえ。ではまた次回。


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